本日10月26日刊行の『独裁者の教養』(星海社新書)。
宣伝はツイッターでやってしまったので、ここでは2月の現地取材中の写真を
(本に入れられなかった部分を含めて)淡々とうpして紹介していってみよう。
まともな日本人は滅多に行かないであろう雲南省最深部、実はこんな感じの場所なんです。
<1.孟連タイ族ラフ族ワ族自治県>
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雲南省の最西南端に位置する、多民族の自治県。
人口約12万人、住民の86%が少数民族。
今回の『独裁者の教養』の「ワ州密航記」で、ベースになっている街。
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謎のオート三輪。
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過重積載……。
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タイ族の寺院もある。
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朝市。死して骨を拾うものもなし。
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朝市2。売っているのは漢方薬だが、孟連は60年代までは山でアヘンを作っていたそうなので、
一昔前まではこうやってアヘンや大麻も並んでいたはずである。
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バスを待つ地元のばあさん。
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バイクを乗り回すタイ仏教の小坊主。ここからミャンマー国境に向かうと増える。
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孟連県滞在の後半で宿泊した宿。教育に熱心な家庭で、息子を昆明の大学に通わせていた。
宿の1階には、マルクス・エンゲルス・毛沢東・スターリン・レーニンと、
「世界の偉人」のみなさんの肖像画が……。
ちなみに宿の主人は、黒の中華服を着たダンディな親父だった。
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郊外のある村で。30年くらいは着ていると思しき人民服姿でソバを食うじじい。
<2.孟阿口岸>
孟連県の最西部に位置する、ミャンマー(ワ州)との国境の村。
ぶっちゃけなにもない。
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川の向こうはアヘン王国。
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しつこいようだが、左手に見えます岸辺がアヘン王国。
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数年前に建立された、結構立派なタイ仏教の寺院がある。
<3.芒街村>
孟連の中心部から北へバイクで20分ほど走った場所にある村。
ラフ族が住む農村で、サトウキビの栽培で生計を立てているようだ。
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空が広い。
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水牛多し。
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牛。とにかく牛。あとマージャン。
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子どもがかわいい。
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ワ族やラフ族には一人っ子政策が適用されないせいか、
村は子どもが多くて活気がある印象。春節前で帰省した人が多かったこともあるが。
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ある農家の家屋内部。まずまず豊か。
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水タバコを吸う地元のオッサン。雲南省ではこのパイプが妙に人気。
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ご飯ですよ……。(パラレル西遊記的な意味で)
<4.ワ州・パンサン市>
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「ワ州」とは、ミャンマーのシャン州東部、中国との国境地帯に位置する、
半独立化した少数民族政権のこと。
支配者・鮑有祥による、中国のパクリみたいな独裁統治が敷かれている。
パンサンはその首府(≒首都)である。
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市場。革ジャン率高し。
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街。かなりボロいが、ワ州領内の都市を結ぶ長距離バスも走っている。
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街並み。中国雲南省の「地方の街」だと思えばそこそこ、
でも、「首都」だと思えばかなりショボいという微妙な発展具合。
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中国雲南省のローカル家電チェーン店(デオデオとかジョーシンみたいなの)家具店が
国境を越えてアヘン王国にも出店中。ほか、何社か中国資本の家電量販店もある。
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ワ州連合党「党中央」。たたずむ地元の姉ちゃんがいい味を出している。
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春節(中国正月)だったので、夜には市内の中央広場で、
地元企業主催による高校の文化祭っぽいショーがおこなわれていた。
集まった市民にはけっこうウケていた。良くも悪くも、娯楽は手作りで提供されるのだ。
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山の上には遊園地。
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パンサン市内唯一の書店にて。『NARUTO』の中国語版が!
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夕暮れアヘン王国。
<5.瀾滄ラフ族自治県ほか>
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孟連県に隣接するラフ族の自治県。
『独裁者の教養』本編では地名だけが登場する謎の街だが、
実際はこんな場所だ。
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郊外の車窓から。基本的には牛。
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市街地中心部。孟連県よりはちょっとだけ都会です。
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雲南ソバの茶碗を片手に前進する白スーツの親父。謎。
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市場の裏手。かなりレトロな写真に見えるが、撮影は2011年2月。
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市場にて。
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お値段以上ニトリ……じゃなかった、家具チェーン「全友」の看板がこんなところにも。
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瀾滄県随一のおしゃれスポット。
ぱくりファーストフード店の「マクタッキー」が堂々営業。
マクタッキーは孟連県にもあるんだが、生意気にもぱくりの癖にチェーン展開してやがるw
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長距離バスで、雲南省南部で随一の大都会、シーサンパンナ(景洪)へ。
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景洪市内で発見した、眼球が脱落したド●えもん。
tanasinを感じる。
――――――――――――――――――――――――
……とまあ、こんな感じで行ってきた雲南省の田舎とアヘン王国。
ずいぶん時間がかかってしまったけれど、お陰さまでなんとか本になりました。
独裁者の教養 (星海社新書)独裁王国潜入ルポ講談社
本日刊行。
独裁王国潜入部分は、なんかロマサガっぽいストーリーとなっております。
迷路人はアヘン王国で何を見たのか。
気になった方はお近くの書店にどうぞ!
宣伝はツイッターでやってしまったので、ここでは2月の現地取材中の写真を
(本に入れられなかった部分を含めて)淡々とうpして紹介していってみよう。
まともな日本人は滅多に行かないであろう雲南省最深部、実はこんな感じの場所なんです。
<1.孟連タイ族ラフ族ワ族自治県>

雲南省の最西南端に位置する、多民族の自治県。
人口約12万人、住民の86%が少数民族。
今回の『独裁者の教養』の「ワ州密航記」で、ベースになっている街。

謎のオート三輪。

過重積載……。

タイ族の寺院もある。


朝市。死して骨を拾うものもなし。

朝市2。売っているのは漢方薬だが、孟連は60年代までは山でアヘンを作っていたそうなので、
一昔前まではこうやってアヘンや大麻も並んでいたはずである。

バスを待つ地元のばあさん。

バイクを乗り回すタイ仏教の小坊主。ここからミャンマー国境に向かうと増える。

孟連県滞在の後半で宿泊した宿。教育に熱心な家庭で、息子を昆明の大学に通わせていた。
宿の1階には、マルクス・エンゲルス・毛沢東・スターリン・レーニンと、
「世界の偉人」のみなさんの肖像画が……。
ちなみに宿の主人は、黒の中華服を着たダンディな親父だった。

郊外のある村で。30年くらいは着ていると思しき人民服姿でソバを食うじじい。
<2.孟阿口岸>
孟連県の最西部に位置する、ミャンマー(ワ州)との国境の村。
ぶっちゃけなにもない。

川の向こうはアヘン王国。

しつこいようだが、左手に見えます岸辺がアヘン王国。

数年前に建立された、結構立派なタイ仏教の寺院がある。
<3.芒街村>
孟連の中心部から北へバイクで20分ほど走った場所にある村。
ラフ族が住む農村で、サトウキビの栽培で生計を立てているようだ。

空が広い。

水牛多し。

牛。とにかく牛。あとマージャン。

子どもがかわいい。

ワ族やラフ族には一人っ子政策が適用されないせいか、
村は子どもが多くて活気がある印象。春節前で帰省した人が多かったこともあるが。

ある農家の家屋内部。まずまず豊か。

水タバコを吸う地元のオッサン。雲南省ではこのパイプが妙に人気。

ご飯ですよ……。(パラレル西遊記的な意味で)
<4.ワ州・パンサン市>

「ワ州」とは、ミャンマーのシャン州東部、中国との国境地帯に位置する、
半独立化した少数民族政権のこと。
支配者・鮑有祥による、中国のパクリみたいな独裁統治が敷かれている。
パンサンはその首府(≒首都)である。

市場。革ジャン率高し。

街。かなりボロいが、ワ州領内の都市を結ぶ長距離バスも走っている。

街並み。中国雲南省の「地方の街」だと思えばそこそこ、
でも、「首都」だと思えばかなりショボいという微妙な発展具合。

中国雲南省のローカル家電チェーン店(デオデオとかジョーシンみたいなの)家具店が
国境を越えてアヘン王国にも出店中。ほか、何社か中国資本の家電量販店もある。

ワ州連合党「党中央」。たたずむ地元の姉ちゃんがいい味を出している。

春節(中国正月)だったので、夜には市内の中央広場で、
地元企業主催による高校の文化祭っぽいショーがおこなわれていた。
集まった市民にはけっこうウケていた。良くも悪くも、娯楽は手作りで提供されるのだ。

山の上には遊園地。

パンサン市内唯一の書店にて。『NARUTO』の中国語版が!

夕暮れアヘン王国。
<5.瀾滄ラフ族自治県ほか>

孟連県に隣接するラフ族の自治県。
『独裁者の教養』本編では地名だけが登場する謎の街だが、
実際はこんな場所だ。

郊外の車窓から。基本的には牛。

市街地中心部。孟連県よりはちょっとだけ都会です。

雲南ソバの茶碗を片手に前進する白スーツの親父。謎。

市場の裏手。かなりレトロな写真に見えるが、撮影は2011年2月。

市場にて。

お値段以上ニトリ……じゃなかった、家具チェーン「全友」の看板がこんなところにも。

瀾滄県随一のおしゃれスポット。
ぱくりファーストフード店の「マクタッキー」が堂々営業。
マクタッキーは孟連県にもあるんだが、生意気にもぱくりの癖にチェーン展開してやがるw

長距離バスで、雲南省南部で随一の大都会、シーサンパンナ(景洪)へ。

景洪市内で発見した、眼球が脱落したド●えもん。
tanasinを感じる。
――――――――――――――――――――――――
……とまあ、こんな感じで行ってきた雲南省の田舎とアヘン王国。
ずいぶん時間がかかってしまったけれど、お陰さまでなんとか本になりました。

本日刊行。
独裁王国潜入部分は、なんかロマサガっぽいストーリーとなっております。
迷路人はアヘン王国で何を見たのか。
気になった方はお近くの書店にどうぞ!