報告。
ちょっと仕事をした。
この間、BBC(英国国営放送 英国放送協会w)の中国語版の編集者から、
尖閣問題と反日デモに対する日本の若者の反応について
中国語でなにか寄稿してくれないかというメールが来て、
若者レポに加えて表題のような内容を書いたら、
ほとんど修正なしで原文がそのままあっちのサイトに載った。
BBCのウェブページは中国本土からはアクセス出来ないのだけど、
掲示板とかに勝手に文章がコピペ転載されて、
おそらく中国国内にも文章が広がると思われる。
今回の尖閣問題と反日デモについて、
とりあえず自分が知ってる限りでは
日本人で中国語使って向こうに何か言ってる人はどうやらあまりいない。
ひとまずウチはやっときましたということで。
以下、全文と日本語意訳を掲載しておこう。
(日本語にするとなんだか意味を取りにくい文章なのだけど、
中国&英国向けなのでご理解を……)
――――――――――――――――――――
【特寫:日本90後眼中的「尖閣諸島」】 BBC(英国国営放送)中国語版
訳:「日本の90年代生まれの若者における『尖閣問題』」
http://www.bbc.co.uk/zhongwen/trad/world/2012/10/121001_japan_china_author.shtml
安田峰俊 日本青年作家
更新時間 2012年10月1日, 格林尼治標準時間14:09
「中日兩國要交火的嗎?」
最近幾天,中國朋友們常常把電子郵件寄過來,憂心忡忡地問筆者。
「中国と日本は戦争をするんだろうか?」
ここ数日、中国にいる(中国人の)友人らが、
筆者にしょっちゅう、心配気なEメールを送ってくる。
這原因不必多言了----關於尖閣諸島(中方所稱的「釣魚島」)的歸屬權問題和由此引發的日中兩國外交衝突。筆者作為一個「懂華語的」日本青年作家,對目前兩國情況還是感到憂鬱不安。
その原因は言うまでもないだろう。
尖閣諸島(中国側のいうところの「釣魚島」)の帰属権問題と、
それが引き起こした日中両国の外交衝突だ。
筆者はひとりの「中国語がわかる」日本の若手の物書きとして、
現在の状況に憂鬱と不安を禁じ得ない。
9月11日,日本政府宣布尖閣諸島的正式國有化以來,中國大陸(以及台灣)的政界和民間掀起了非常激烈的對日示威。9月15日到18日,中國官方組織了前所未有規模的全國反日活動。
9月11日、日本政府が尖閣諸島の正式な国有化を発表して以来、
中国大陸(及び台湾)の政界と民間の双方では、非常に激しい反日デモが発生した。
9月15日から18日にかけては、
中国の政府側により前代未聞の規模の全国的な反日活動が組織された。
被煽動的幾萬人民掛著毛主席圖像遊行,大喊「保釣」標語。再有一部分人像往年的打破四舊一樣地打砸日資商店,向日本公館投石,體現了具有中國特色的國際問題解決法。
扇動された数万の人民は、毛主席の肖像画を掲げ、「釣魚島保衛」のスローガンを叫んだ。
加えて一部の人々は、
往年の文革時代の紅衛兵の活動を彷彿とさせるかのように日系商店を破壊し、
日本の外交公館にむけて投石をおこなうという行為で、
”中国の特色ある”国際問題の解決法を示してみせた。
※注.「中国の特色ある」…ちなみに、?小平が進めた改革開放政策は「中国の特色ある社会主義」と表現される。
筆者知道,那些 衝動的「愛國者」們是中國民衆中的極少一部分,大多數民衆是很有理性的。但是這種「愛國」氣氛如今彌漫中國國内,筆者的中國朋友們的憂慮也是理所當然的。
筆者はああいった衝動的な「愛国者」たちが中国の民衆のごくごく一部分に過ぎず、
大多数の人々が理性的であることを知っている。
だが、あの種の「愛国的な」雰囲気が現在の中国国内に溢れかえっているのも事実であり、
筆者の中国人の友人たちの憂慮も、やはり当たり前のことだと言えるだろう。
<冷靜>
在日本國内,民情是表面上比較冷靜的。除了神戸華人學校被右翼犯罪分子放火,失了一場小火以外,基本上沒有對華人華商的欺凌行為。只有9月22日在東京舉行了「具有日本特色的」温順遊行而已。
日本国内において、国民感情は表面的には比較的冷静である。
神戸の華人学校が右翼に放火されてボヤを出した以外に、
基本的には中国人や中国商店へのいやがらせは発生していない。
ただ、9月22日に東京で「日本の特色ある」穏やかな対中抗議デモが実施されただけである。
※ちなみに、これは文章を書いた9/27時点の話。その後に日本で起きたことについては反映していない。
在言論方面,各種媒體百家爭鳴。日本著名雜誌《周刊現代》(講談社)54卷35號,竟然以「中國侵略日本!日本國民打不打仗!?」為副題,煽動了讀者們的反華意識。
ただし言論の方面においては、(日本においても)各媒体がいろいろと書いている。
日本の有名雑誌『週刊現代』は、
なんと「中国が攻めてくる 日本人よ戦いますか?」を副題にして、
読者の反中意識を煽り立てているほどだ。
※週刊現代さんごめんなさい。
總體來講,雖然沒有中國大陸那樣很激進的抗議,日本的國內民情也十分嘩然。尤其是肩負輿論的成年人對中國的「侵犯領土」和「文革性抗日」的行為,怒發衝冠(不待解釋,日本絶大多數國民認為「尖閣諸島」是日本的固有領土)。
総じて言うならば、中国大陸ほどに激烈な抗議行動は起きていないとはいえ、
日本国内の国民感情も充分に騒然としている。
特に世論を担う大人たちは、
中国の「領土侵犯」と「文化大革命式の抗日行動」に、
怒髪天を衝くように怒っている。
(言うまでもないことだが、日本の大多数の国民は、尖閣諸島が日本固有の領土であると考えている)
<學生>
但是,沒有闖過社會的學生們對這個問題有如何感想的呢?
しかしながら、まだ社会に出ていない学生たちの場合は、
この問題についてどう考えているのだろうか。
筆者在東京某私立大學裏教授《當代中國入門》課,9月27號我對40多名學生們進行了一個民意調査,詢問了他們對目前日中兩國衝突的看法。以下介紹他們的回答内容;
筆者は都内の某私大で『現代中国入門』という講義を受け持たせていただいており、
9月27日に約40名の学生を相手に、アンケートをおこなってみた。
現在の日中間の緊張に対する、彼らの考えを尋ねてみたのだ。
以下に学生の回答を紹介してみよう。
※ちなみに、授業中には「このアンケートの中身、ツイッターとかブログとか他の寄稿とかに載せるかもしれんで」とは言ってある。
關於尖閣諸島歸屬權問題:
尖閣諸島の帰属権問題についての、学生の回答:
「我不知道詳細背景,但是作為日本人的立場來講「尖閣諸島是日本領土!但是因為問題已經發生了,中方也應該有相當的理由吧。兩國領導要多點商量,分割土地就好了。「(女)
「根本解決不了吧。」(女)
「把爭議中的土地分別兩邊,兩國一半一半吧。」(男)
「最好到國際法庭裏解決了。但是中國應該不會出庭吧? 還是日本繼續控制該地區就可以了。」(男)
「讓右翼領導石原慎太郎辦事好了。他幹的話一定可以管好的。」(男)
「兩國領導們一起吃飯,徹底討論吧。這樣也解決不了的話,付錢討好中國人應該沒問題了!」(女)
・細かい背景がよくわからないのですが、
日本人としての立場で言うなら「尖閣は日本の領土です」と言いたい。
ただ、こういう問題がすでに発生しているというのは、
中国側にもきっと相応の理由があるのだろうと思います。
両国のリーダー同士で話し合って、
土地を分けてしまえばいいのではないでしょうか。(女)
・根本的に解決不能だと思います。(女)
・争っている土地をふたつに分けてしまって、
両国でそれぞれ持てばいいのでは。(男)
・国際法廷に持ち込んで解決すべき。
ただ、中国側はきっと出てこないだろうと思います。
やっぱり日本の実効支配を継続すればそれでいいのではないでしょうか。(男)
・右翼の石原慎太郎さんにやってもらうのがいいと思います。
彼がやれば、きっと何とかなるのではないでしょうか。(男)
・両国のえらい人同士でごはんでも食べて、話しあったらいいです。
それで無理なら、お金を払ってご機嫌を取ってしまえばいいんじゃないでしょうか。(女)
怎麼看中國的反日遊行示威活動?
中国の反日デモについての、学生の回答:
「参加反日運動的他們真的那麼有愛國心嗎? 是不是被媒體,被周圍的氣氛煽動的呢?」(女)
「遊行是人民的權利,還能接受。但是打砸日資商店鋪是太過分了。」(女)
「中國年輕人對社會和政府很有不滿。為了減少年輕人的社會不滿,這次遊行是被中國政府利用的。」(男)
「中國人民在中國國内大鬧什麼的都無所謂了。但是旅華日本居民被遭受損失是大問題。我還是不能容忍這樣的。」(女)
「通過這次事件,我對自己出生之前的日中兩國曆史越來越有興趣了。我一定要進行研究。老師們請多指教!」(男)
・反日デモに参加している人たちは本当に愛国心があるのか疑問。
マスメディアとか周囲の空気に煽られているだけなのでは?(女)
・デモは認められるべきだし、まだ受け入れられる。
ただ、日系商店を打ち壊すのはやりすぎだ。(女)
・中国の若者は社会や政府に対して強い不満を持っているのだろう。
今回のデモは若者の社会への不満を減らすために、
中国政府に利用されているのでは。(男)
・中国の人たちが国内で騒いでいるのはどうでもいいと思う。
ただ、中国にいる日本人が被害に遭うのが問題。
これは許せない。(女)
・今回の事件を通じて、
自分が生まれる前の日中両国の歴史に興味が出てきた。
もっと勉強してみたいので、教えてください。
よろしくお願いします。(男)
回答中,沒有一個學生支持日中開戰,對國内華人的暴力抗議等的激烈政策。雖然一個男學生提起石原慎太郎的名字,但是所謂「右派」的意見也不多。調査回答中最多看見的是:「把尖閣諸島分割為両邊,日中兩國拿著一半一半吧」,這種和平性的解決方式。
アンケートへの回答において、学生たちは一人として、
日中間での戦争や日本国内の中国人への暴力的な抗議といった
政策を支持していなかった。
一人の男子学生が石原慎太郎の名前に言及したとはいえ、
いわゆる「右派」的な意見は多くなかった。
最も多く見られた回答は、なんと
「尖閣諸島の土地をふたつに分けて、日中両国で半分ずつ持てばいい」という、
この種の平和的な解決法だった。
筆者學生們的回答,以及觀察自己身邊的其他年輕人的想法,相信不少日本90後對領土問題的認識可能差不多都這樣。
筆者の学生たちの回答や、また周囲の他の若い人の考えを観察するに、
日本における、少なからぬ数の1990年代生まれの世代の、
領土問題への考え方というのは、
だいたいこのような感じだと考えていいのではないかとも思える。
<我的看法>
筆者已年過三十,不再是學生,而是孔夫子所謂的「而立」的年紀。作為一個日本成年人,筆者認為保衛領土是一個非常重要的問題。
ただし、私はすでに30歳であり、すでに学生ではない。
孔子先生のおっしゃるところの、「三十にして立つ」という年代だ。
一人の大人の日本人の立場としては、
筆者はやはり領土の防衛というものは非常に重要な問題だと考える。
尖閣諸島1895年被編入為日本國沖繩縣以來,一直處於日本國或美國政府的主權範圍内,現在也在日本國家的實際控制之下。儘管被中國人認為「日本右翼分子」,筆者還是相信尖閣諸島是我國固有領土的一部分。我也不同意這次調查中多數學生們回答那樣的曖昧式領土意識。
尖閣諸島は1895年に日本国の沖縄県に編入されて以来、
一貫して日本国もしくはアメリカ合衆国の主権の範囲内にあり、
現在も日本国の実効支配下にある。
たとえ中国人から「日本の右翼分子」とみなされようとも、
筆者は尖閣諸島が我が国の固有の領土であると信じる。
今回のアンケートにおいて多数の学生が回答したような、
領土に対する曖昧な考え方には(個人的には)同意しない。
應該説,日本90後對領土問題的意識跟中國的青年意識比起來,兩者的對比極為明顯。或許可以説,愛和平,並不激進的是日本年輕人想法的最新潮流吧。
日本の1990年代生まれの若者の領土意識というのは、
中国の若者の意識と比較すると、かなり大きな違いが目立つと言えるだろう。
あるいは、平和であることを愛し、ギラギラと極端な姿勢を取らないのが、
日本の若者の考え方の最新のトレンドだとも言えるかもしれない。
看來,領土意識非常牢固的我已經不再年輕了,也不再是青春年代的日本人了吧。筆者對日中兩國領土矛盾感到憂鬱的同時,對此也是深深地感到遺憾......
尖閣諸島の領有についての意識が非常に堅固な私というのは、
どうやら若者世代の日本人ではなさそうだ。
筆者は日中両国の領土問題に対して憂鬱を感じるのと同時に、
こちらについてもまことに遺憾の意を覚える次第なのである。
※チャイニーズジョークです。日本人的には滑っていてもスルーで。
――――――――――――――――――――
……まあなんだ。
中国人からは内容の一部に関してブチ切れられそうだし、
日本人のこの手の分野に詳しいネット民からも、
いまいち評判が悪そうな表現が一部ありそうな気がするので、
なんだか政治的にえらい損な発言をやってるんじゃないのかという気もするけれども、
ひとまず中国向けに尖閣諸島の領有権の主張と反日デモの抗議を書いたのは確かなので、
ブログで報告兼公開しておくことにする。
ところで最近、硬い記事ばっかりで飽きたので、次はエロゲ事情とか訳したい。
あと、BBCはこっちの方が気楽でよい。
ちょっと仕事をした。
この間、BBC(英国国営放送 英国放送協会w)の中国語版の編集者から、
尖閣問題と反日デモに対する日本の若者の反応について
中国語でなにか寄稿してくれないかというメールが来て、
若者レポに加えて表題のような内容を書いたら、
ほとんど修正なしで原文がそのままあっちのサイトに載った。
BBCのウェブページは中国本土からはアクセス出来ないのだけど、
掲示板とかに勝手に文章がコピペ転載されて、
おそらく中国国内にも文章が広がると思われる。
今回の尖閣問題と反日デモについて、
とりあえず自分が知ってる限りでは
日本人で中国語使って向こうに何か言ってる人はどうやらあまりいない。
ひとまずウチはやっときましたということで。
以下、全文と日本語意訳を掲載しておこう。
(日本語にするとなんだか意味を取りにくい文章なのだけど、
中国&英国向けなのでご理解を……)
――――――――――――――――――――
【特寫:日本90後眼中的「尖閣諸島」】 BBC(英国国営放送)中国語版
訳:「日本の90年代生まれの若者における『尖閣問題』」
http://www.bbc.co.uk/zhongwen/trad/world/2012/10/121001_japan_china_author.shtml
安田峰俊 日本青年作家
更新時間 2012年10月1日, 格林尼治標準時間14:09
「中日兩國要交火的嗎?」
最近幾天,中國朋友們常常把電子郵件寄過來,憂心忡忡地問筆者。
「中国と日本は戦争をするんだろうか?」
ここ数日、中国にいる(中国人の)友人らが、
筆者にしょっちゅう、心配気なEメールを送ってくる。
這原因不必多言了----關於尖閣諸島(中方所稱的「釣魚島」)的歸屬權問題和由此引發的日中兩國外交衝突。筆者作為一個「懂華語的」日本青年作家,對目前兩國情況還是感到憂鬱不安。
その原因は言うまでもないだろう。
尖閣諸島(中国側のいうところの「釣魚島」)の帰属権問題と、
それが引き起こした日中両国の外交衝突だ。
筆者はひとりの「中国語がわかる」日本の若手の物書きとして、
現在の状況に憂鬱と不安を禁じ得ない。
9月11日,日本政府宣布尖閣諸島的正式國有化以來,中國大陸(以及台灣)的政界和民間掀起了非常激烈的對日示威。9月15日到18日,中國官方組織了前所未有規模的全國反日活動。
9月11日、日本政府が尖閣諸島の正式な国有化を発表して以来、
中国大陸(及び台湾)の政界と民間の双方では、非常に激しい反日デモが発生した。
9月15日から18日にかけては、
中国の政府側により前代未聞の規模の全国的な反日活動が組織された。
被煽動的幾萬人民掛著毛主席圖像遊行,大喊「保釣」標語。再有一部分人像往年的打破四舊一樣地打砸日資商店,向日本公館投石,體現了具有中國特色的國際問題解決法。
扇動された数万の人民は、毛主席の肖像画を掲げ、「釣魚島保衛」のスローガンを叫んだ。
加えて一部の人々は、
往年の文革時代の紅衛兵の活動を彷彿とさせるかのように日系商店を破壊し、
日本の外交公館にむけて投石をおこなうという行為で、
”中国の特色ある”国際問題の解決法を示してみせた。
※注.「中国の特色ある」…ちなみに、?小平が進めた改革開放政策は「中国の特色ある社会主義」と表現される。
筆者知道,那些 衝動的「愛國者」們是中國民衆中的極少一部分,大多數民衆是很有理性的。但是這種「愛國」氣氛如今彌漫中國國内,筆者的中國朋友們的憂慮也是理所當然的。
筆者はああいった衝動的な「愛国者」たちが中国の民衆のごくごく一部分に過ぎず、
大多数の人々が理性的であることを知っている。
だが、あの種の「愛国的な」雰囲気が現在の中国国内に溢れかえっているのも事実であり、
筆者の中国人の友人たちの憂慮も、やはり当たり前のことだと言えるだろう。
<冷靜>
在日本國内,民情是表面上比較冷靜的。除了神戸華人學校被右翼犯罪分子放火,失了一場小火以外,基本上沒有對華人華商的欺凌行為。只有9月22日在東京舉行了「具有日本特色的」温順遊行而已。
日本国内において、国民感情は表面的には比較的冷静である。
神戸の華人学校が右翼に放火されてボヤを出した以外に、
基本的には中国人や中国商店へのいやがらせは発生していない。
ただ、9月22日に東京で「日本の特色ある」穏やかな対中抗議デモが実施されただけである。
※ちなみに、これは文章を書いた9/27時点の話。その後に日本で起きたことについては反映していない。
在言論方面,各種媒體百家爭鳴。日本著名雜誌《周刊現代》(講談社)54卷35號,竟然以「中國侵略日本!日本國民打不打仗!?」為副題,煽動了讀者們的反華意識。
ただし言論の方面においては、(日本においても)各媒体がいろいろと書いている。
日本の有名雑誌『週刊現代』は、
なんと「中国が攻めてくる 日本人よ戦いますか?」を副題にして、
読者の反中意識を煽り立てているほどだ。
※週刊現代さんごめんなさい。
總體來講,雖然沒有中國大陸那樣很激進的抗議,日本的國內民情也十分嘩然。尤其是肩負輿論的成年人對中國的「侵犯領土」和「文革性抗日」的行為,怒發衝冠(不待解釋,日本絶大多數國民認為「尖閣諸島」是日本的固有領土)。
総じて言うならば、中国大陸ほどに激烈な抗議行動は起きていないとはいえ、
日本国内の国民感情も充分に騒然としている。
特に世論を担う大人たちは、
中国の「領土侵犯」と「文化大革命式の抗日行動」に、
怒髪天を衝くように怒っている。
(言うまでもないことだが、日本の大多数の国民は、尖閣諸島が日本固有の領土であると考えている)
<學生>
但是,沒有闖過社會的學生們對這個問題有如何感想的呢?
しかしながら、まだ社会に出ていない学生たちの場合は、
この問題についてどう考えているのだろうか。
筆者在東京某私立大學裏教授《當代中國入門》課,9月27號我對40多名學生們進行了一個民意調査,詢問了他們對目前日中兩國衝突的看法。以下介紹他們的回答内容;
筆者は都内の某私大で『現代中国入門』という講義を受け持たせていただいており、
9月27日に約40名の学生を相手に、アンケートをおこなってみた。
現在の日中間の緊張に対する、彼らの考えを尋ねてみたのだ。
以下に学生の回答を紹介してみよう。
※ちなみに、授業中には「このアンケートの中身、ツイッターとかブログとか他の寄稿とかに載せるかもしれんで」とは言ってある。
關於尖閣諸島歸屬權問題:
尖閣諸島の帰属権問題についての、学生の回答:
「我不知道詳細背景,但是作為日本人的立場來講「尖閣諸島是日本領土!但是因為問題已經發生了,中方也應該有相當的理由吧。兩國領導要多點商量,分割土地就好了。「(女)
「根本解決不了吧。」(女)
「把爭議中的土地分別兩邊,兩國一半一半吧。」(男)
「最好到國際法庭裏解決了。但是中國應該不會出庭吧? 還是日本繼續控制該地區就可以了。」(男)
「讓右翼領導石原慎太郎辦事好了。他幹的話一定可以管好的。」(男)
「兩國領導們一起吃飯,徹底討論吧。這樣也解決不了的話,付錢討好中國人應該沒問題了!」(女)
・細かい背景がよくわからないのですが、
日本人としての立場で言うなら「尖閣は日本の領土です」と言いたい。
ただ、こういう問題がすでに発生しているというのは、
中国側にもきっと相応の理由があるのだろうと思います。
両国のリーダー同士で話し合って、
土地を分けてしまえばいいのではないでしょうか。(女)
・根本的に解決不能だと思います。(女)
・争っている土地をふたつに分けてしまって、
両国でそれぞれ持てばいいのでは。(男)
・国際法廷に持ち込んで解決すべき。
ただ、中国側はきっと出てこないだろうと思います。
やっぱり日本の実効支配を継続すればそれでいいのではないでしょうか。(男)
・右翼の石原慎太郎さんにやってもらうのがいいと思います。
彼がやれば、きっと何とかなるのではないでしょうか。(男)
・両国のえらい人同士でごはんでも食べて、話しあったらいいです。
それで無理なら、お金を払ってご機嫌を取ってしまえばいいんじゃないでしょうか。(女)
怎麼看中國的反日遊行示威活動?
中国の反日デモについての、学生の回答:
「参加反日運動的他們真的那麼有愛國心嗎? 是不是被媒體,被周圍的氣氛煽動的呢?」(女)
「遊行是人民的權利,還能接受。但是打砸日資商店鋪是太過分了。」(女)
「中國年輕人對社會和政府很有不滿。為了減少年輕人的社會不滿,這次遊行是被中國政府利用的。」(男)
「中國人民在中國國内大鬧什麼的都無所謂了。但是旅華日本居民被遭受損失是大問題。我還是不能容忍這樣的。」(女)
「通過這次事件,我對自己出生之前的日中兩國曆史越來越有興趣了。我一定要進行研究。老師們請多指教!」(男)
・反日デモに参加している人たちは本当に愛国心があるのか疑問。
マスメディアとか周囲の空気に煽られているだけなのでは?(女)
・デモは認められるべきだし、まだ受け入れられる。
ただ、日系商店を打ち壊すのはやりすぎだ。(女)
・中国の若者は社会や政府に対して強い不満を持っているのだろう。
今回のデモは若者の社会への不満を減らすために、
中国政府に利用されているのでは。(男)
・中国の人たちが国内で騒いでいるのはどうでもいいと思う。
ただ、中国にいる日本人が被害に遭うのが問題。
これは許せない。(女)
・今回の事件を通じて、
自分が生まれる前の日中両国の歴史に興味が出てきた。
もっと勉強してみたいので、教えてください。
よろしくお願いします。(男)
回答中,沒有一個學生支持日中開戰,對國内華人的暴力抗議等的激烈政策。雖然一個男學生提起石原慎太郎的名字,但是所謂「右派」的意見也不多。調査回答中最多看見的是:「把尖閣諸島分割為両邊,日中兩國拿著一半一半吧」,這種和平性的解決方式。
アンケートへの回答において、学生たちは一人として、
日中間での戦争や日本国内の中国人への暴力的な抗議といった
政策を支持していなかった。
一人の男子学生が石原慎太郎の名前に言及したとはいえ、
いわゆる「右派」的な意見は多くなかった。
最も多く見られた回答は、なんと
「尖閣諸島の土地をふたつに分けて、日中両国で半分ずつ持てばいい」という、
この種の平和的な解決法だった。
筆者學生們的回答,以及觀察自己身邊的其他年輕人的想法,相信不少日本90後對領土問題的認識可能差不多都這樣。
筆者の学生たちの回答や、また周囲の他の若い人の考えを観察するに、
日本における、少なからぬ数の1990年代生まれの世代の、
領土問題への考え方というのは、
だいたいこのような感じだと考えていいのではないかとも思える。
<我的看法>
筆者已年過三十,不再是學生,而是孔夫子所謂的「而立」的年紀。作為一個日本成年人,筆者認為保衛領土是一個非常重要的問題。
ただし、私はすでに30歳であり、すでに学生ではない。
孔子先生のおっしゃるところの、「三十にして立つ」という年代だ。
一人の大人の日本人の立場としては、
筆者はやはり領土の防衛というものは非常に重要な問題だと考える。
尖閣諸島1895年被編入為日本國沖繩縣以來,一直處於日本國或美國政府的主權範圍内,現在也在日本國家的實際控制之下。儘管被中國人認為「日本右翼分子」,筆者還是相信尖閣諸島是我國固有領土的一部分。我也不同意這次調查中多數學生們回答那樣的曖昧式領土意識。
尖閣諸島は1895年に日本国の沖縄県に編入されて以来、
一貫して日本国もしくはアメリカ合衆国の主権の範囲内にあり、
現在も日本国の実効支配下にある。
たとえ中国人から「日本の右翼分子」とみなされようとも、
筆者は尖閣諸島が我が国の固有の領土であると信じる。
今回のアンケートにおいて多数の学生が回答したような、
領土に対する曖昧な考え方には(個人的には)同意しない。
應該説,日本90後對領土問題的意識跟中國的青年意識比起來,兩者的對比極為明顯。或許可以説,愛和平,並不激進的是日本年輕人想法的最新潮流吧。
日本の1990年代生まれの若者の領土意識というのは、
中国の若者の意識と比較すると、かなり大きな違いが目立つと言えるだろう。
あるいは、平和であることを愛し、ギラギラと極端な姿勢を取らないのが、
日本の若者の考え方の最新のトレンドだとも言えるかもしれない。
看來,領土意識非常牢固的我已經不再年輕了,也不再是青春年代的日本人了吧。筆者對日中兩國領土矛盾感到憂鬱的同時,對此也是深深地感到遺憾......
尖閣諸島の領有についての意識が非常に堅固な私というのは、
どうやら若者世代の日本人ではなさそうだ。
筆者は日中両国の領土問題に対して憂鬱を感じるのと同時に、
こちらについてもまことに遺憾の意を覚える次第なのである。
※チャイニーズジョークです。日本人的には滑っていてもスルーで。
――――――――――――――――――――
……まあなんだ。
中国人からは内容の一部に関してブチ切れられそうだし、
日本人のこの手の分野に詳しいネット民からも、
いまいち評判が悪そうな表現が一部ありそうな気がするので、
なんだか政治的にえらい損な発言をやってるんじゃないのかという気もするけれども、
ひとまず中国向けに尖閣諸島の領有権の主張と反日デモの抗議を書いたのは確かなので、
ブログで報告兼公開しておくことにする。
ところで最近、硬い記事ばっかりで飽きたので、次はエロゲ事情とか訳したい。
あと、BBCはこっちの方が気楽でよい。