2012年。
新年明けましておめでとうございます。
さて、本編に入るまでに余談をひとつ。
自分が2001〜2002年頃にいた、広東省の経済特区・深セン。
昨年11月末に10年ぶりに深セン大学に行ってみたところ、
周囲の様変わりが物凄くて驚いたのだ。
(→深センに行く機会はこれまでにもあったけれど、大学周辺は10年ぶり)
学校の西門を出た先にある学生街「学府路」。
このまえ久しぶりに歩いてみたら、過去と同じ建物が
マックとKFCとカルフールと味千ラーメンだけしかなく、
それ以外の街並みが過去の痕跡をほとんど残さず“すべて”変わっていた。
たった10年前に自分が生活していて、
友達と遊んだり当時の彼女とデートしていたりした思い出深い街が
個々の地名や道路地図の面では現在も何も変わらず残っているはずなのに、
外観的には、世界のどこにも存在しなくなっていたのである。
『劇画・オバQ』を地で行くなかなかショックな出来事ではあった。
……もっとも、これぞすなわち「中国の経済発展」というやつなのだ。
30年間の改革開放政策を象徴する深センという街らしい現象であり、
もちろん、上海や北京や大連や青島でも、似たようなことは多々あるはずだろう。
現代の中国の都市部に住んでいる、若い人やちょっと前まで若かった人というのは、
おそらく先日の俺が感じたような
「そう遠くない過去に自分が青春時代を送っていた空間が、片っ端からこの世から消えていく」という
その人の感性によってはけっこうキツい経験を多数味わいながら、
ひとまず来た道を振り返る時間もなく現在を生きているんじゃないだろうか。
天災や戦争がないのに、普通に暮らしてるだけでそれが全国規模で起きているのだ。
ちなみに現在、自分は正月で地元に帰っているのだけれど、
周囲に広がるのは、小学生の頃から基本的にはほとんど変わっていない
田舎の見本みたいな滋賀県の街並みだ。
ここ20年ほど、開発がそれほど劇的に進んではいない日本と、開発だけやってきた中国とでは、
それぞれの社会内部で生きている人間の感覚はずいぶん異なってくるに違いあるまい、
と、餅を食いながらちょっと難しげなことを考えてみたりもする。
……だが、だ。
街並みが変わったって、ノリ的にあんまり変わっちゃいない物事だってある。
中国のポータルサイト・網易のニュースを見ていたら面白い話があったので、
以下に紹介した上でネットの反応を見てみることにしよう。
―――――――――――――――――――――――――――――
【女性のナンパをめぐって50人余りが武器を手に大乱闘】
2012-01-01 14:09:29 来源: 中国日報網(北京) 網易新聞中心
http://news.163.com/12/0101/14/7MMIIINJ00011229.html
※多少省略・意訳しています。
ちなみに事件現場の「坪山新区」はバリバリの郊外で、おそらくはビルが林立する深セン市中心部とはまったく違った、
ローカル色の強い地域ではないかと思われる。
2011年12月31日未明、
深セン市坪山新区竹坑社区金牛路にある某スーパーのフードコート屋台にて、
美女へのナンパ失敗を理由として50人余りが刃物や棍棒を手に乱闘する事件が発生した。
30日深夜23時ごろ、ある男Aが屋台で食事をしていたところ、
隣のテーブルで男4人女1人が非常ににぎやかに談笑しているのを発見。
女性があまりにも美人だったため、
男Aはヨダレをだらだら垂らさんばかりの状態(※原文「漂亮女孩令其垂涎三尺」)となり、
なんとか彼女をナンパできないかと策をこらしていたところ、
彼女と一緒にいた他の男4人が激怒、口論となりAを殴りつける事態となった。
Aは形成の不利を悟り「てめえらそこにいろ。人を呼んでやる」と捨て台詞を残して離脱、
殴った側の男女5人は彼を放っておいて引き続き食事を楽しんだ。
20分後、男Aは刃物や棍棒で武装した男たち50人を連れて鼻息荒く現場に再来。
双方が言葉を何度か応酬した後、大乱闘が開始された。
彼女と一緒にいた他の男4人は、
自前のスイカ切り包丁を取り出して敵側に斬りつけ、襲撃側1人の指を切断。
問題の女性は混乱にまぎれて現場を離れた。
このとき、ちょうど現地で「2012年深セン市警備強化キャンペーン」の任務に就いていた
軍と警察合わせて7支隊10中隊及び、現地派出所の警官が、
この大乱闘の混乱を目撃。付近の無辜の群衆が生命の危険にさらされているのを確認した。
公安及び武装警察及び軍隊は乱闘の制止を呼びかけ、
さらにパトカーを駆って乱闘中の暴徒を蹴散らし、
さらに任務中の軍と警察が人々の拘束行為を執行。
暴徒のうちスイカ切り包丁を持つ2人と棍棒を持つ5人を追いかけて鎮圧し、
警察の命令に従わなかった男性を逮捕した。
ほかの乱闘参加者も派出所に連れて行き、取り調べが行われた。
明らかになったところでは、
襲撃側の武装した50人余りのうち、一部は近所の工場のガードマンであり、
ほか一部はおそらくヤクザの構成員であったという。
警察は引き続き捜査を進めている。
*0084LOVE越南新娘網 (広西桂林市) 2012-01-01 14:16:52
元旦から殴り合いの大喧嘩とか、
何をやってんだこいつらは。
※中国では西暦の元旦はあまり意識されず、普通は春節(旧正月)が大々的に祝われる。
だが、1月1日が「元旦」であること自体は、やはり中国においても同様なのだ。
*百撕布得騎姐 (福建省厦門市) 2012-01-01 14:14:19
こいつら、きっと城管からスカウトが来るな。
彼ら(の仕事内容)からすれば、こういう人間は貴重な存在だろう。
※城管…城市管理委員会の略称。以下、『Kinbricks Now』の説明を引用しよう↓。
“城管とは都市管理局の略称。百度百科によると、「我が国現在の法体制の下、
従来の多頭法執行による重複を避けるため生み出された綜合法執行機関」 というなんだか難しい説明が。
簡単に説明すると、無認可屋台の取り締まり(工商局の管轄)、ゴミのポイ捨て取り締まり(環境保護局)、
駐車違反(警察)などなど政府各部局の汚れ仕事を一手に引き受けている部局です。
暴力的な執行が多いこと、法的根拠がないことなど多くの問題を抱えています”
参考:「泣く子と城管には勝たれぬ」=中国人が一番恐れている強面集団「城管」の新商売
それにしても、人民解放軍あり武装警察あり公安あり城管ありと、
中国の統治機構には果たして暴力装置が何種類まであるんだろうなあ……。
*網易江蘇省手机網友 ip:112.4. 2012-01-01 14:54:16
やっぱり深センのガラの悪さって並みじゃないな。
*网易蒙古网友 ip:182.160. 2012-01-01 14:56:41
なんで屋台飯を食いに行くのに、
みんなしてスイカ切り包丁を標準装備してるんだよ。
こいつらの仕事はスイカ売りなのか!?
*no1tang (上海市)2012-01-01 14:59:37
ずいぶんと治安のよろしいことで……。
*網易広東省手机網友 ip:117.136.2012-01-01 15:18:17
(襲われた側の)男4人もスゲーよな。
絶対にそのスジの人だろ。
そうじゃなきゃ屋台に夜食食べに行くのに刃物なんか持ってないし、
最初のトラブルが起きてからも平然と(食事を継続)できるわけがない。
*網易?西省西安市手机網友 ip:222.90. 2012-01-01 18:35:33
男4人強すぎワロタ
*網易中国手机網友 ip:112.224. 2012-01-01 18:45:48
むしろ、女が本当にそこまで美人だったのかが気になる。
*網易広東省手机網友 ip:117.136.*.* 2012-01-01 19:13:57
リアル古惑仔か。
※古惑仔…広東語で「チンピラ」の意。同名タイトルの香港映画が有名。
*網易広東省深セン市手机網友 ip:113.108. 2012-01-01 19:20:42
4人で50人以上を相手にするとか、強い人たちもいたもんだなあ。
しかも滅茶苦茶落ち着いて対処したっぽいし。
こいつら、やっぱり城管の人間なんじゃね?
※世界最強の組織は城管、というのは中国のネット上でよく使われるジョーク。
参考:尖閣問題:中国で“やけくそニュース”…「城管」派遣で奪還せよ(サーチナ)
*網易広東省手机網友 ip:117.136. 2012-01-01 19:31:15
戦闘能力が1ランク上だよね。
*網易広東省中山市網友 ip:113.73. 2012-01-01 17:08:56
おいおい。
ここまで物騒な世の中だと、
夜に屋台へメシを食いに行くにも刀は手放せないね。
ちょっと青龍偃月刀かついで屋台いってくる。
*網易江蘇省手机網友 ip:122.194. 2012-01-01 14:53:48
女の子の画像うp
―――――――――――――――――――――――――――――
反応含めてカオスすぎるw
……だがしかし、
こういう何の意味もないのに人間が無駄にワラワラと集まって変な事件が起きたり、
あり得ないようなデザインのB級発明がドヤ顔で紹介されたり、
道行くおっさんとか畑のスイカが突然爆発したりする、
どうしようもないシュールさとナンセンスさこそが、
外国人として中国をウォッチする際の最大の楽しみじゃないかと思うのだ。
そして、こういうアホな話は、
ちょっとくらい街が発展しようと人民たちの生活水準がいささか向上しようと、
中国では今後もなーんにも変わらず起こり続けるに決まってるのであり、
またそれこそが、かの国の愛嬌でもあるんじゃないかと思う。
願わくば、今年もブログではそんなアホな話を追いかけていけますように。
2012年もみなさまよろしくお願い申し上げます。
※深センといえば、目下いちばん困った話題は鳥インフルエンザであるはずなのだが、
正月1日から話すのは縁起でもないので、とりあえず今回は別ネタにて。
新年明けましておめでとうございます。
さて、本編に入るまでに余談をひとつ。
自分が2001〜2002年頃にいた、広東省の経済特区・深セン。
昨年11月末に10年ぶりに深セン大学に行ってみたところ、
周囲の様変わりが物凄くて驚いたのだ。
(→深センに行く機会はこれまでにもあったけれど、大学周辺は10年ぶり)
学校の西門を出た先にある学生街「学府路」。
このまえ久しぶりに歩いてみたら、過去と同じ建物が
マックとKFCとカルフールと味千ラーメンだけしかなく、
それ以外の街並みが過去の痕跡をほとんど残さず“すべて”変わっていた。
たった10年前に自分が生活していて、
友達と遊んだり当時の彼女とデートしていたりした思い出深い街が
個々の地名や道路地図の面では現在も何も変わらず残っているはずなのに、
外観的には、世界のどこにも存在しなくなっていたのである。
『劇画・オバQ』を地で行くなかなかショックな出来事ではあった。
……もっとも、これぞすなわち「中国の経済発展」というやつなのだ。
30年間の改革開放政策を象徴する深センという街らしい現象であり、
もちろん、上海や北京や大連や青島でも、似たようなことは多々あるはずだろう。
現代の中国の都市部に住んでいる、若い人やちょっと前まで若かった人というのは、
おそらく先日の俺が感じたような
「そう遠くない過去に自分が青春時代を送っていた空間が、片っ端からこの世から消えていく」という
その人の感性によってはけっこうキツい経験を多数味わいながら、
ひとまず来た道を振り返る時間もなく現在を生きているんじゃないだろうか。
天災や戦争がないのに、普通に暮らしてるだけでそれが全国規模で起きているのだ。
ちなみに現在、自分は正月で地元に帰っているのだけれど、
周囲に広がるのは、小学生の頃から基本的にはほとんど変わっていない
田舎の見本みたいな滋賀県の街並みだ。
ここ20年ほど、開発がそれほど劇的に進んではいない日本と、開発だけやってきた中国とでは、
それぞれの社会内部で生きている人間の感覚はずいぶん異なってくるに違いあるまい、
と、餅を食いながらちょっと難しげなことを考えてみたりもする。
……だが、だ。
街並みが変わったって、ノリ的にあんまり変わっちゃいない物事だってある。
中国のポータルサイト・網易のニュースを見ていたら面白い話があったので、
以下に紹介した上でネットの反応を見てみることにしよう。
―――――――――――――――――――――――――――――
【女性のナンパをめぐって50人余りが武器を手に大乱闘】
2012-01-01 14:09:29 来源: 中国日報網(北京) 網易新聞中心
http://news.163.com/12/0101/14/7MMIIINJ00011229.html
※多少省略・意訳しています。
ちなみに事件現場の「坪山新区」はバリバリの郊外で、おそらくはビルが林立する深セン市中心部とはまったく違った、
ローカル色の強い地域ではないかと思われる。
2011年12月31日未明、
深セン市坪山新区竹坑社区金牛路にある某スーパーのフードコート屋台にて、
美女へのナンパ失敗を理由として50人余りが刃物や棍棒を手に乱闘する事件が発生した。
30日深夜23時ごろ、ある男Aが屋台で食事をしていたところ、
隣のテーブルで男4人女1人が非常ににぎやかに談笑しているのを発見。
女性があまりにも美人だったため、
男Aはヨダレをだらだら垂らさんばかりの状態(※原文「漂亮女孩令其垂涎三尺」)となり、
なんとか彼女をナンパできないかと策をこらしていたところ、
彼女と一緒にいた他の男4人が激怒、口論となりAを殴りつける事態となった。
Aは形成の不利を悟り「てめえらそこにいろ。人を呼んでやる」と捨て台詞を残して離脱、
殴った側の男女5人は彼を放っておいて引き続き食事を楽しんだ。
20分後、男Aは刃物や棍棒で武装した男たち50人を連れて鼻息荒く現場に再来。
双方が言葉を何度か応酬した後、大乱闘が開始された。
彼女と一緒にいた他の男4人は、
自前のスイカ切り包丁を取り出して敵側に斬りつけ、襲撃側1人の指を切断。
問題の女性は混乱にまぎれて現場を離れた。
このとき、ちょうど現地で「2012年深セン市警備強化キャンペーン」の任務に就いていた
軍と警察合わせて7支隊10中隊及び、現地派出所の警官が、
この大乱闘の混乱を目撃。付近の無辜の群衆が生命の危険にさらされているのを確認した。
公安及び武装警察及び軍隊は乱闘の制止を呼びかけ、
さらにパトカーを駆って乱闘中の暴徒を蹴散らし、
さらに任務中の軍と警察が人々の拘束行為を執行。
暴徒のうちスイカ切り包丁を持つ2人と棍棒を持つ5人を追いかけて鎮圧し、
警察の命令に従わなかった男性を逮捕した。
ほかの乱闘参加者も派出所に連れて行き、取り調べが行われた。
明らかになったところでは、
襲撃側の武装した50人余りのうち、一部は近所の工場のガードマンであり、
ほか一部はおそらくヤクザの構成員であったという。
警察は引き続き捜査を進めている。
*0084LOVE越南新娘網 (広西桂林市) 2012-01-01 14:16:52
元旦から殴り合いの大喧嘩とか、
何をやってんだこいつらは。
※中国では西暦の元旦はあまり意識されず、普通は春節(旧正月)が大々的に祝われる。
だが、1月1日が「元旦」であること自体は、やはり中国においても同様なのだ。
*百撕布得騎姐 (福建省厦門市) 2012-01-01 14:14:19
こいつら、きっと城管からスカウトが来るな。
彼ら(の仕事内容)からすれば、こういう人間は貴重な存在だろう。
※城管…城市管理委員会の略称。以下、『Kinbricks Now』の説明を引用しよう↓。
“城管とは都市管理局の略称。百度百科によると、「我が国現在の法体制の下、
従来の多頭法執行による重複を避けるため生み出された綜合法執行機関」 というなんだか難しい説明が。
簡単に説明すると、無認可屋台の取り締まり(工商局の管轄)、ゴミのポイ捨て取り締まり(環境保護局)、
駐車違反(警察)などなど政府各部局の汚れ仕事を一手に引き受けている部局です。
暴力的な執行が多いこと、法的根拠がないことなど多くの問題を抱えています”
参考:「泣く子と城管には勝たれぬ」=中国人が一番恐れている強面集団「城管」の新商売
それにしても、人民解放軍あり武装警察あり公安あり城管ありと、
中国の統治機構には果たして暴力装置が何種類まであるんだろうなあ……。
*網易江蘇省手机網友 ip:112.4. 2012-01-01 14:54:16
やっぱり深センのガラの悪さって並みじゃないな。
*网易蒙古网友 ip:182.160. 2012-01-01 14:56:41
なんで屋台飯を食いに行くのに、
みんなしてスイカ切り包丁を標準装備してるんだよ。
こいつらの仕事はスイカ売りなのか!?
*no1tang (上海市)2012-01-01 14:59:37
ずいぶんと治安のよろしいことで……。
*網易広東省手机網友 ip:117.136.2012-01-01 15:18:17
(襲われた側の)男4人もスゲーよな。
絶対にそのスジの人だろ。
そうじゃなきゃ屋台に夜食食べに行くのに刃物なんか持ってないし、
最初のトラブルが起きてからも平然と(食事を継続)できるわけがない。
*網易?西省西安市手机網友 ip:222.90. 2012-01-01 18:35:33
男4人強すぎワロタ
*網易中国手机網友 ip:112.224. 2012-01-01 18:45:48
むしろ、女が本当にそこまで美人だったのかが気になる。
*網易広東省手机網友 ip:117.136.*.* 2012-01-01 19:13:57
リアル古惑仔か。
※古惑仔…広東語で「チンピラ」の意。同名タイトルの香港映画が有名。
*網易広東省深セン市手机網友 ip:113.108. 2012-01-01 19:20:42
4人で50人以上を相手にするとか、強い人たちもいたもんだなあ。
しかも滅茶苦茶落ち着いて対処したっぽいし。
こいつら、やっぱり城管の人間なんじゃね?
※世界最強の組織は城管、というのは中国のネット上でよく使われるジョーク。
参考:尖閣問題:中国で“やけくそニュース”…「城管」派遣で奪還せよ(サーチナ)
*網易広東省手机網友 ip:117.136. 2012-01-01 19:31:15
戦闘能力が1ランク上だよね。
*網易広東省中山市網友 ip:113.73. 2012-01-01 17:08:56
おいおい。
ここまで物騒な世の中だと、
夜に屋台へメシを食いに行くにも刀は手放せないね。
ちょっと青龍偃月刀かついで屋台いってくる。
*網易江蘇省手机網友 ip:122.194. 2012-01-01 14:53:48
女の子の画像うp
―――――――――――――――――――――――――――――
反応含めてカオスすぎるw
……だがしかし、
こういう何の意味もないのに人間が無駄にワラワラと集まって変な事件が起きたり、
あり得ないようなデザインのB級発明がドヤ顔で紹介されたり、
道行くおっさんとか畑のスイカが突然爆発したりする、
どうしようもないシュールさとナンセンスさこそが、
外国人として中国をウォッチする際の最大の楽しみじゃないかと思うのだ。
そして、こういうアホな話は、
ちょっとくらい街が発展しようと人民たちの生活水準がいささか向上しようと、
中国では今後もなーんにも変わらず起こり続けるに決まってるのであり、
またそれこそが、かの国の愛嬌でもあるんじゃないかと思う。
願わくば、今年もブログではそんなアホな話を追いかけていけますように。
2012年もみなさまよろしくお願い申し上げます。
※深センといえば、目下いちばん困った話題は鳥インフルエンザであるはずなのだが、
正月1日から話すのは縁起でもないので、とりあえず今回は別ネタにて。